今年のWWDCは開発者向けのカンファレンスという本来の姿に立ち返ったようで、新しいハードウェアの発表はなし。その代わりに発表されたことをザックリ言えば、次の4点。
- Instant HotSpotやHandoff、iCloud DriveなどによるiPhoneとMacのより密な連携
- HealthKit・HomeKitの新しいフレームワーク
- 新たなAPIの解放
- 新しいプログラミング言語「Swift」
基本的には開発者の選択肢を増やし、より快適に開発ができるような内容の発表であったのだと思う。正しく開発者向けの発表であったのだなぁと。
ユーザーとしてみれば、iPhoneとMacを一緒に使いやすくなったり、社外製のIME(たとえばATOKやGoogle日本語入力が)iOSに載るようになる可能性が出てきた。iPhoneは使いやすいが故に、痒いところに手が届かない感があったけれど、それが改善されるのかもしれない。それによってシンプルさが失われる可能性はあるけれど(と言うかシンプルさと引き替えに便利さを手に入れてきたのがiPhoneの歴史そのものではあるけれど)。
それはイノベーティブではないけれど、私たちの生活に浸透していく変化を、着々と一歩一歩を踏みしめて進んでいるかのようだよなぁ。と思いました。個人的にはInstant HotSpotとHandoff、iCloud Drive、またIMEがどうなるか気になります。
環境に溶け込むコンピューティングってどうなっていくんでしょうねぇ。