クルマの乗り心地は全て振動に左右され、タイヤからボディ・シートまでばね系である。

デミオ

クルマの乗り心地はよくNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)と分類されますが、それら全ては振動であると。音も周波数の高くなった振動だし、揺れも周波数の非常に低い振動だと。

それら振動をどうコントロールするかという話で、それはタイヤ・コイルバネ・ダンパー・サスペンション・ブッシュ・ボディ・シート全てで行うものだよ。そしてその全ては歪んだりする「ばね系」であるよと。

「ばね」と言うとサスペンションのコイルばねを想像する方が多いと思いますが、走行中はボディも歪むし、長時間ドライバーと直接接していてだんだんと潰れていくのがシートです。移動するクルマの中に完全な剛体などない、と言い換えてもいいでしょう。少なくともタイヤからシートに至るまで振動を受け止め伝える全ての部品は変形する。

「安心して運転できる」クルマというのは、その全てで不快な振動を取り除き、情報として必要な振動をドライバーに伝える。振動を全て遮断してしまうと、ドライバーに必要な情報が伝わらなくなってしまう。情報がない中ではドライバーは判断ができず、安心して運転できない。

そう考えていくと「乗り心地」と「操縦安定性」と言うのはある領域なら両立できる、という話でもあります。硬いか、柔らかいか、ゼロかイチではなくて、「いい塩梅」があるのだと。

構成する要素が多いので簡単ではありません。故に面白さもあるし、今までのノウハウが試される部分なのだろうと思います。電気自動車になろうと簡単に新規参入できない理由がそこにはある。

より「乗り心地」の本質が問われるようになった今、だからこそクルマは楽しい。テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い、と言うのはその通りでしょう。

そんな話が詳しく書いてある、「Motor Fan illustrated Vol.116」オススメです。「音」に興味のある方も是非。

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