デミオちんの納車から3年近くが過ぎまして、おとなしく車検を通しました。自分の名義で新車で買って、車検通したの初です。大人になりました。
ディーラー持ってって木曜に預けて土曜引取だったので、その間CX-3を代車で出してもらいました。車検証を確認したところ、今年(2017年)の3月末に登録された車体です。「SKYACTIV-D 1.5」ディーゼルターボに6AT。体調不良もあって30kmちょいしか走れませんでしたが、簡単にレポートを。
何よりエンジンのトルクが凄かった。どこからアクセルを踏んでもグイグイ加速していく。ガソリンエンジンに比べて燃費が良いとか、燃料が安いとか経済的な理由じゃなくて、このトルク・加速にお金払う気になりました。これは気持ちいい。欲しい。エンジンに安心感を感じるって初めてかも。
それだけにATの制御がやや残念。シフトアップのショックを消そうとして、トルコンのロックアップを切っているような、ゆるっとしてる感じ。速度管理がしにくいというほどでは無いけれど、もうちょっとタイトに使ったほうがトルク盛々感を感じやすいし、運転しやすいんじゃないかなー。アクセル閉じた時はロックアップしたままのようで、エンジンブレーキがちゃんと効く、減速するのは立派です。速度コントロールをしやくするのにすごく大事。
気になったのは真っ直ぐ走ろうとしていて、修正舵を当てる時。ちょっとハンドル切っただけでは反応しなくて、更に切り増すとギュンと反応する。えーっと、すっかり忘れてましたが、タイヤ換える前のデミオちんこんな感じだったわ…。
というわけでタイヤとフロントサスペンションロアーアームをチェック。
まずタイヤがデミオのライン装着タイヤと同じような真ん中にリブ付きで、タイヤ側で直進安定性を上げようというタイプ。気持ちは分かるんですが、タイヤはドライバー側にも反力返しちゃうので素直なタイプにしてくれるといいなぁ……。EPSの中間付近制御を固めちゃうのと同じ罠にハマってるんだと思う。
続いてフロントサスペンションのロアーアーム。CX-3はデミオよりも車高が上がっているので、ロアーアームの下反角は強めになってるかなぁと予想していました。が、見た目あんまり変わらず。どっちかと言うと水平に近いやや下向き状態でした。
確認してみたところデミオ比で最低地上高は15mmアップなんですが、トレッドも拡大しているのでそりゃ角度は大きく変わらんわと納得したところ。これだとアームが上に動きやすすぎて、ダンパーの初期縮み側を渋くしないと挙動が落ち着かないと思う。
ダンパーの動きが渋くてなっているので、路面が荒れているとドタバタしやすい。もっとサスペンションをスムーズに動かしたいなー。そうなると、ボディそのものやサスペンションの設計も見直さないと難しいのでしょう。ロアーアームを見直そうにもドライブシャフトやステアリング系も絡むので、やるとすると大手術ですね。
デミオとCX-3では室内の寸法もあまり変わらないし、インパネも基本一緒なので、ボディやシャシーの骨格も基本は同じなんでしょう。足回りのネガはデミオと基本同じ。そこにCX-3は18インチの大きなタイヤを履いているので、辛さがちょっと増したような。
次世代SKYACTIVのボディ&シャシー技術である「SKYACTIV VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」。ここではサスペンションアーム角の拡大もやるようなので、マツダとしても自覚はあるんだろうなー。あるから今のタイヤなんだと思いますし。
全体的にダメじゃないし、破綻はしてないんだけど、走らせていて「もっと気持ちよくできるよなー」と感じる。特にエンジンとシャシーのリズムがズレているので、エンジンに合わせて安心感・安定感を増す方向に進化させてもらえるといいかなーっと。純正タイヤも1本4万円くらいするそうなので、溝が減ってきたら別の銘柄に換えてみても良いんじゃないかなぁ。